万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

2013-01-01から1年間の記事一覧

80.よいお年をお迎えください。

本年も当ブログを訪れていただきありがとうございました。 どうか健やかなよいお年をお迎えください。 来年もまたよろしくお願いいたします。 今年は二つのブログを開設いたしました。 8月30日に風景夢譚、12月20日に句集「風楽」です。 これでブログは五つ…

79.自然を詠んだ歌(7)雪景色

このブログでは、2012年8月29日記載の「詠まれている雪(1)あわゆき:沫雪」、2012年11月19日の「自然を詠んだ歌(1)雪」、2013年4月12日「自然を詠んだ歌(2)淡雪」で雪について記載していますが、お歌を紹介しているのは「自…

78.万葉集に詠まれている植物(2)ささ:佐左・小竹

今日2013年12月18日、青空に誘われて裏山に笹を撮りに出かけました。 ささは、集中五首(相聞歌として)詠まれています。 巻2・133(柿本人麻呂)、巻10・2336(詠み人知らず)、巻10・2337(詠み人知らず)、巻14・3382(詠み人知ら…

77.万葉集に詠まれている花(18)馬酔木:あせび・あしび

裏山の木々が葉を散らし、すっかり明るくなった、さびしくなった山道で、ふと集中に「木」のある歌は何首詠まれているのだろうと思ったのです。 白樺:2013年11月7日小樽の裏山で 初心者はどうやら関心事のはじめに集中何首と思うようです。 (そんなことな…

76.万葉集に詠まれている花(17)ススキ:かや・くさ・すすき・をばな

北大のポプラ並木を11月2日に通院後撮りに行きました。 並木と農場のそばにススキの大きな群落がありました。 少し意外な感じでした、札幌中心部のJR札幌駅北口からすぐの北大校内ですから。 農場越しにススキ、ポプラ並木、北大の建物、高い建物がJR札幌駅…

75.万葉集に詠まれている花(16)リンドウ:思い草

万葉集に詠まれている花(15)おもひぐさ(思草):異説リンドウで一度記載した蔓竜胆のことです。 先週24から25日に札幌に出かけてきたのですが、ほんの一日で向かいや裏山の黄葉が一段と深みを増したような気がしました。 そして、帰宅後数日雨と強い風…

74.歌人(1):雄略天皇(いうりゃく天皇)

10月24日に札幌へ。札幌は曇りで風が強かったです。 でもナナカマドの紅葉と赤い実がきれいでした。 次の日の25日に帰ってきました。 裏山や向かいの山は黄葉の名所ではないのですが、黄葉が一段ときれいになったなと思われ、秋の深まりを感じました。 で、2…

73.万葉集に詠まれている花(15)おもひぐさ(思草):異説リンドウ

今日(2013年10月19日)は朝から気持のよい快晴です。 で、小樽市内の長橋にあるなえぼ公園を久しぶりに訪れました。 園内の白樺並木の黄葉を撮りに訪ねました。 白樺は色づき始めていましたが、盛りでは無いようでした。 園内で葉をほとんど落したナナカマ…

72.自然を詠んだ歌(6)暁

今年は朝日や日の出を撮ることが多いです。 自然を詠んだ歌(3)朝日で歌番1844を紹介しました。 その際朝日として八首詠まれていると記載したのですが、九首の誤りで、歌番189の歌を追加します。 画像は2013年10月5日に撮影したものです。 日の出を撮る予…

71.自然を詠んだ歌(5)月

今年(2013年)の中秋の名月が満月と重なったこと、そしてこの後重なるのは八年後と知り、月が万葉集に何首詠まれているのかなと思っていました。 数少ない本の一つには二百首近いとあり、二百四首と紹介しているサイトもありました。 また、子供のころは「…

70.万葉集に詠まれている花(14)はぎ(波疑・波義・芽子・芽)

秋に咲く花と言ったらやはり萩の花ですね。 萩の花を撮りに行こうと思ったのですが、前に撮り置きのがあるなと思い、古い画像を懐かしく探しました。 2006年9月15日に倶知安町の小川原脩記念美術館を訪ねた折に撮ったものがありました。 記念館へは冬に数度…

69.自然を詠んだ歌(4)黄葉・紅葉

昨日(2013年9月11日)の道新朝刊に「満点秋色染まる黒岳」と見出しの「日本一早い紅葉」で知られる大雪山山系の記事がありました。 「もう紅葉が始まったのか」と毎年道新の記事で知ります。 これから里へと黄葉・紅葉前線は降りてくるのでしょう。 万葉集…

68.万葉集に詠まれていない花(11)独活(うど)

酢味噌和えなどで子供のころから食べてきた身近な食材ですね。 手持ちの数少ない(二冊)北海道の山菜の本に、「・・・ウドは日本が原産地で、18世紀ごろから京都で栽培され始めました。今ではアメリカでも栽培し、UDOと呼び、食べられています。」と記載さ…

67.万葉人の自然観(2):衣替え:持統天皇のお歌

衣替えは、季節の変わり目に衣服を替えることをいうのだな、そして広義には箪笥などの収納場所の衣服交替をも含めるのでしょう。 本州では、毎年6月と10月に衣替えが行われることが多いのでしょうか。 北海道に住む爺の私は、冬季を意識して衣替えします。 …

66.色と万葉集(1)紅:万葉びとの「想い色」

もう一つのブログ「風景夢譚」に4.二十四節気・七十二候「歳時記カレンダー」を記載しました。 その中で中江氏の本を引用したのですが、春の章に(紅 万葉びとの「想い色」)が記載してあることを思い出したのです。 「紫は秋の色かな」とか「季節の色はあ…

65.万葉人の自然観(1):季節:額田王の「春秋優劣判別歌」

今朝、今年はじめてトルコ桔梗が咲きました。 ブログ「風景の日記」で2010年8月17,19日にトルコ桔梗について記載しています。 時間ございましたら左のリンクから訪ねてみてください。 番宣ではなくブログ宣伝をかねて、表題を記載しました。 昨日(2013年8…

64.詠まれている動物(2)戯蝶(ぎてふ):蝶

今、庭では額紫陽花と韮の白い花が盛りです。 韮の白い花に蝶などが訪れていました。 それで撮ろうとふと想い、蒸し暑い日の午前に韮の花の前で二時間ほどかけて撮った蝶です。 警戒してかなかなか花を訪れてくれませんでした。 (胡散臭い爺が居るのだから…

63.万葉集に詠まれている花(13)みら(美良)再掲;くくみら(久君美良)

9日に北海道コカ・コーラボトリング札幌工場(飲料:札幌市清田区)を孫と見学して、昨日10日に札幌から帰ってきました。 庭の額紫陽花に蜂などの昆虫が頻繁に訪れていました。 今が花の盛りでしょうか。 装飾花がまだ色褪せない前の花に惹かれますが、蜂な…

62.詠まれている花(12)あさがほ:ききょう・むくげ・あさがお・のあさがお

庭に咲く桔梗も花の時期を終えようとしています。 秋の花というより真夏の花のようです。 子供のころから身近にあった花ですが、定年退職近くになって、 ふと気が付くと周りに咲いていたのです。 デジカメで撮りながら万葉集にも詠まれていることを知り、 毎…

61.万葉集に詠まれている花(11)なでしこ

撮影日:2013年7月6日 撮影場所:小樽の庭(たぶん園芸種) 以下参考にした本です。 かみさんが花の咲いたなでしこを十日ほど前に購入し、庭に植えました。 園芸品種で北海道にも栽培されているのかと漠然と思ったのです。 HP「BIVALVES」の「北海道に咲く万…

60.自然を詠んだ歌(3)朝日

朝日(平成18年11月17日撮影) (平成18年11月17日撮影) 朝日(平成25年6月12日撮影) 蕨に朝日が(平成25年6月12日撮影) (平成25年6月12日撮影) 谷空木の葉と蕨(平成25年6月12日撮影) 谷空木(平成25年6月12日撮影) 撮影日:最初の二枚;平成18…

59.詠まれている動物(1)蝉時雨

裏山 木漏れ日 もう花の時期が終わったと思っていた白根葵が咲いていました。 少し見つけるのに苦労しました。いつもは簡単に見つけれます。 撮った日:2013年6月6日 撮った場所:裏山(小樽市) 蝉時雨とはいかないのですが、初めて蝉の声を聴く。 多くのセ…

58.万葉集に詠まれている花(10)にこぐさ

昨日の朝、大甘野老(オオアマドコロ)の花に気が付きました。 その前の日には気が付かなかったのです。 裏山の日当たりのよい別の場所では早くに咲いていたようです。 思えば例年ではもう少し早くに、筒形の優しい花を楽しませてくれていたのです。 万葉集…

57.万葉集に詠まれていない花(十)白根葵

以上撮影日:2013年5月22日 以下撮影日:2012年5月10日 今朝、裏山に白根葵の開花状況を見に行きました。 天気予報が昼頃から雨でしたので。 白根葵は、晴れの良い天気になると開花すると思われました。 昨年の5月10日には咲いていたので、今年はほぼ二週間…

56.万葉時代のこと(1)広隆寺創建

603年(推古天皇11年)に秦河勝が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立した山城最古の寺で、聖徳太子建立の日本七大寺の一つとのこと。その本尊が国宝指定第1号の弥勒菩薩半跏思惟像です。 中宮寺の弥勒菩薩半跏思惟像の縁ですね。 どちらも有名な像です…

55.自然を詠んだ歌(2)淡雪

昨日(2013年4月11日)は、朝雪でした。 この冬の汚れを隠してくれて裏山に雪の花が咲いたようでした。 一方、庭ではやっと起こした福寿草は淡雪の下でした。 しかし、お昼前には雪も消え、きれいな花を咲かせていました。 万葉集に詠まれている雪や福寿草に…

54.金澤弘毅氏の「異説古代史疑 平成私本書紀」を読む

柿本人麻呂の歌が氏の本に出てきます。 巻三・三〇四の歌です。 「大君の 遠の朝廷と あり通ふ 島門を見れば 神代し思ほゆ」 「大王之 遠乃朝廷跡 蟻通 鳴門乎見者 神代之所念」 (大君の遠い朝廷として官人たちが通いつづける海路の、島山の間を見ると神代…

53.万葉人の食世界(1)「卑弥呼は何を食べていたか」廣野卓氏著

今年初めて購入した本が廣野氏の「卑弥呼は何を食べていたか」です。 氏の本は「食の万葉集」以来二冊目です。 多くの著作の中の二冊です。 日本人の祖先は何を食べていたのかを知り、現代食を考え、そして将来の食を考えるうえで良い本を購入したと思います…

52.平成二十五年癸巳元旦:謹賀新年

初春のお慶びを申し上げます。 今年もよろしくお願いいたします。 早速、当ブログを訪れていただきありがとうございます。 皆様のご健康とご多幸を心より祈念いたします。 昨年は4月20日にデジブックを初めて作成いたしました。 そして、214作品を作りました…