65.万葉人の自然観(1):季節:額田王の「春秋優劣判別歌」
今朝、今年はじめてトルコ桔梗が咲きました。
ブログ「風景の日記」で2010年8月17,19日にトルコ桔梗について記載しています。
時間ございましたら左のリンクから訪ねてみてください。
番宣ではなくブログ宣伝をかねて、表題を記載しました。
昨日(2013年8月30日)、あらたにブログ「風景夢譚」を立ち上げました。
こちらもリンクから訪ねていただきますと嬉しいです。
ブログは歳時記・歳事記・祭事記を楽しく学んだ雑記帳(忘備録)です。
で、このブログでは万葉人の自然観というカテゴリーを作り、風景夢譚と連携を図りたいと思っています。
「春秋優劣判別歌」
額田王のお歌は巻一・十六です。
(新潮日本古典集成 万葉集一を引用 平成十一年十刷)
「天皇、内大臣藤原朝臣に詔して、春山の万花の艶(にほい)と秋山の千葉の彩(いろ)とを競い憐れびしめたまふ時に、額田王が歌をもちて判(ことわ)る歌」
「冬こもり 春さり来れば 鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど 山を茂(し)み 入りても取らず 草深み 取りても見ず 秋山の 木の葉を見ては 黄葉をば 取りてぞ偲ふ 青きをば 置きてぞ嘆く そこし恨めし 秋山ぞわれは」
(春はやってくると、今まで鳴かずにいた鳥も来て鳴く。それに、咲かずにいた花も咲いているが、が、山が茂っているので、わけて入って取りもしない。草が深いので、手に取っても見もしない。秋の山の木の葉を見ては、色づいた葉を手に取って賞美する。青い葉をばそのままに置いて嘆く。その点が残念です。秋山です。私は。)
季節を詠んだもっとも古い万葉歌なのだそうです。
花や黄葉を取ってきて楽しむという自然観が見え、万葉時代としては進んだ自然観なのでしょうか。
現代の我々と同じような自然観のようです。
このような自然観は時代をどのくらいさかのぼることができるのでしょう。
縄文時代まででしょうか。
四季のはっきりしている奈良・大和路と異なり、冬の長い小樽では雪が解けて草花、木花が一斉に咲く短い春はすばらしい。春山です。私は。
(雪搔きをしなくていいからでは)
裏山の春は草木も茂らず、蛇も出ない。
逆に裏山の秋は草木が繁茂し、わけいることに躊躇します。
奈良大和路と季節感が違うなと感じるのは、私だけかもしれません。
また、冬の雪景色も捨てがたいです。
さらに、小樽の短い夏にはいろいろな花が咲き、春と夏と秋の花が一緒に咲きます。
明日から短い秋に。
貴方は春夏秋冬いつの山が好きですか。
新雪後の早朝の裏山
裏山のキタキツネ
春裏山に咲く堅香子の花
春裏山に咲く白根葵
百合が原公園で撮った夏椿
庭の韮の花
裏山の秋
落葉松(唐松)
新雪後の裏山:雪の花のようです。青空が似合うのですが。
歳ですね、ブログ「風景夢譚」に最初に記載してしまいました。
公開するまでブログ「万葉集の日記」に記載しているとばかり思っていました。