63.万葉集に詠まれている花(13)みら(美良)再掲;くくみら(久君美良)
9日に北海道コカ・コーラボトリング札幌工場(飲料:札幌市清田区)を孫と見学して、昨日10日に札幌から帰ってきました。
庭の額紫陽花に蜂などの昆虫が頻繁に訪れていました。
今が花の盛りでしょうか。
装飾花がまだ色褪せない前の花に惹かれますが、蜂などは五弁花の紫が濃くなった時期の花を訪れるようです。
蜂など虫たちが訪れるころが花の盛りなのでしょう。
今朝(2013年8月11日)撮った庭の額紫陽花と韮の花です。
韮(茎韮)は額紫陽花の紫を背景に咲いています。
万葉集に詠まれている花(4)として一度記載しています。
以下再掲:画像は省略(お時間ありましたら左の最新記事から見てください)
撮影の地:小樽の庭
撮影の日:平成二十四年八月十七日
万葉植物名:みら(美良)、現代名:ニラ(韮)、ユリ科、花期:八~九月
庭にだいぶ前から咲いていたのです。
集中に一首あるのですが、どうも畑の作物として見ていて、撮影の対象としていないことを反省しています。
胡瓜や馬鈴薯の花と同じで、よく見ると可愛いです。
一人静かより美しいです。
「伎波都久(きはつく)の岡のくくみら我摘めど 籠(こ)にもたなふ背なと摘まさね」作者未詳(巻十四・三四四四)
歌意は、「伎波都久の岡のくくみらは、私が摘んでも、籠に満たないです。それならあの人といっしょに摘みなさい」。
雑歌に収められていて、東歌です。
原文では「久君美良(くくみら)」とあるとのこと。
茎の上に白い六弁の花が集まって咲き(密生花)、茎の中の粘液に薬効があり大切にされたようです。
背は女性が親愛なる夫や兄弟を呼ぶ語です。
古事記の歌にある賀美良(かみら)は、韮のことで、古くから野菜のうちでも重要な位置を占めていたようです。