506.巻六・946・947:敏馬(みぬめ)の浦を過ぐる時に、山部宿禰赤人が作る歌一首あわせて短歌
946番歌
訳文
「淡路島にまともに向き合っている敏馬の浦の、沖の方では深海松(ふかみる)を採り、浦のあたりではなのりそを刈っている。その深海松の名のように、都に残したあの人を見たいとは思うけれど、なのりその名のように、わが名の立つのが惜しいので、使いの者も遣らずにいて、私はまったく生きた心地さえしない」
書き出し文
「御食向ふ 淡路の島の 直向ふ 敏馬の浦の 沖辺には 深海松採り 浦みには なのりそ刈る 深海松の 見まく 欲しけど なのりその おのが名惜しみ 間使も 遣らずて我れは 生けりともなし」
935~941番歌と同じく印南行幸の献上歌か。このような望郷歌が敏馬で奉られたのは、敏馬に「見ぬ妻(め)」の意を感じてのことか。
なのりその:海藻のほんだわら。「勿告(なの)りそ」の意をかける。
反歌一首
947番歌
訳文
「須磨の海女が塩を焼く時に着る衣が穢(な)れているように、私も旅に慣れたなら、せめて一日だけなりとあの方のことが忘れていられるであろうか」
書き出し文
「須磨の海女の 塩焼き衣(きぬ)の なれなばか 一日(ひとひ)も君を 忘れて思はむ」
引用した本です。
2016年9月27日の赤山禅院です。都七福神の福禄寿をまつる、仁和四年(888)創建の延暦寺塔頭。都の鬼門に建つ方除けの寺。紅葉も有名とか。
ご朱印を書いていただいた方と、少しお話をしたのが思い出です。
小樽によく行っていたのだそうです。
次に曼殊院門跡を見学。
写真撮影禁止でしたので、上の画像だけです。
ご朱印と購入した本で思い出しています。
門跡見学後、昼食。
では、今日はこの辺で。