280.巻三・384:山部宿禰赤人が唄一首
384番歌
訳文
「わが家の庭にけいとうを蒔き育てて、それは枯れてしまったが、懲りずにまた種を蒔こうと思っています」
書き出し文
「我がやどに 韓藍(からあゐ)蒔き生ほし 枯れぬれど 懲りずてまたも 蒔かむとぞ思ふ」
韓藍(からあゐ)の現在の名はケイトウです。
この韓藍(からあゐ)を詠んだ歌は四首、三首がその花を詠み(1362,2278,2784 番歌)、一首(384番歌)が枯れてしまった情景を題材にしています。
「からあゐ」については、ツユクサ、ベニバナ、ケイトウなどとする諸説がありますが、今はケイトウ説が定説の様です。
ケイトウは、相当古い時代に、日本へ渡って来たようです。
舶来の植物ケイトウに執着する気持を述べた歌。
愛する女性を「韓藍」に譬えた寓喩歌とも見られる。
引用した本です。
参考にした本です。
今朝は積雪ゼロ。
では、今日はこの辺で。