403.巻四・693:大伴宿禰千室が歌一首 いまだ詳らかにあらず
いまだ詳らかにあらず:古歌か新作か未詳、の意。
693番歌
訳文
「こんなに恋いつづけてばかりいるのだろうか。秋津野にたなびく雲がいつしか消えるように、恋の苦しさが消えるということもなくて」
書き下し文
「かくのみし 恋ひやわたらむ 秋津野に たなびく雲の 過ぐとはなしに」
2374番歌など類句を持つ古歌に基づく歌。旅中の宴歌であろう。
秋津野:吉野にも紀伊にも秋津があるが、ここは前者であろう。36番歌参照。
引用した本です。
夜半からの雨は、今日一日降るとのことで、予定を変更しました。
で、今日も記載して、たぶん明日も記載します。
では、今日はこの辺で。