290.巻三・400:大伴宿禰駿河麻呂が梅の歌一首
大伴宿禰駿河麻呂:大伴御行の孫か。橘奈良麻呂の乱に連座。巻三・400、402、407、409、巻四・646、648、653、654、655、巻八・1438、1660計11首を詠んでいます。
400番歌
訳文
「梅の花が咲いて散ってしまったと人はいいますが、私のしるしをつけておいた枝ではないでしょうね。ーーーいやそうですね。」
「梅の花が咲いてもう散ったと人は言っているが、まさかわが物として目印をつけておいた枝ではないだろうな」
書き出し文
「梅の花 咲きて散りぬと 人は言へど 我が標結ひし 枝ならめやも」
噂を聞いて一瞬脳裡をかすめた不安を述べた歌。
梅の花 咲きて散りぬ:少女が成人して結婚してしまったことを譬えた。
我が標結ひし 枝:意中の女性の譬え。標は占有のしるし。
引用した本です。
今朝の積雪は数㎝で、朝食前に軽い雪かきをしました。
昨日はお昼から二度目の雪かき、6㎝ほどの積雪でしたので。
寒さは一向に緩みません。
では、今日はこの辺で。