218.巻三・269:安倍女郎が屋部の坂の歌一首
安倍郎女:伝不詳、505、506番にも歌がある。
屋部:奈良県高市郡、生駒郡、磯城郡などに求める説があるとか。
269番歌
訳文
「人目を憚らなくてすむ時なら、私のこの袖で隠してあげたいのだけれど、この屋部の坂は、これからも赤茶けた色を見せ続けるのでしょうか。
今までもずっと地肌をむき出しにしたままでいたのね」
書き出し文
「人見ずは 我が袖もちて 隠さむを 焼けつつかあらむ 着ずて来にけり」
屋部の坂の赤茶けた地肌があらわなのを見て、女らしいやさし思いやりをもって詠んだ。
着ずて:何も着ないで。裸のままで。
引用した本です。
昨日より暖かいかな、室温10℃です。
予報では暖かい日とのことなので、庭の水を使う仕事の最後としよう。
明後日は、冷え込むようです。そ
うです、今日は十三夜です。
では、この辺で。