307.巻三・427:田口広麻呂(たのくちのひろまろ)が死にし時に、刑部垂麻呂(おさかべのたりまろ)が作る歌一首
田口広麻呂(たのくちのひろまろ):景雲二年(705)従五位になった田口朝臣広麻呂か。六位以下の場合の「死」を用い、「卒」と記さないのは刑死を意味するか。
刑部垂麻呂(おさかべのたりまろ):伝未詳。263番にも歌がある。
427番歌
訳文
「くねくねとした曲がり角の多い坂道で、道の神に供物を捧げひたすらお祈りしたら、あの世に旅立ったひとに、もしや逢えるのではなかろうか」
書き出し文
「百足らず 八十隈(やそくまさか)に 手向けせば 過ぎにし人に けだし逢はむかも」
記紀神話にみえる黄泉路のイメージをもって、死者によせる実現不可能な手段を空想することにより、哀悼の心を表した。
百足らず 八十隈坂:記紀で「八十隈(やそくまで)」を黄泉路の意に用いている。ここは遠い黄泉に通づる坂。
百足らず:八十隈坂の枕詞。百に足りない八十の意。
手向け:旅の無事を祈って坂や道の神に幣帛を捧げること。
過ぎにし:過ぐは死ぬの意の敬避表現。47番歌、207番歌参照。
引用した本です。
今朝は7㎝ほどの積雪で、朝食前に雪かきをしました。
ただ、軽い雪だったので助かりました。
これから春が近づくと積もる雪が重くなります。
昨日、余市町への国道の歩道(奥にバス停)と横断歩道を撮りました。
国道からの脇道で、交差点わきにソーラーパネルがあり、ロードヒーチングで道の雪を溶かしています。
では、今日はこの辺で。