264.巻三・354:日置少老(へきのをおゆ)が歌一首
354番歌
訳文
「縄の浦の塩焼き煙、夕方になると、行き過ぎることもできずに、山にたなびく」
書き出し文
「縄の浦に 塩焼く火の気 夕されば 行き過ぎかねて 山にたなびく」
「・・・兵庫県で「万葉集」に登場する地域は、西海道(九州)へのメインルート・山陽道にあたる瀬戸内海が中心になる。
万葉当時の国名でいえば、大阪市の西部から明石までの摂津国、明石以西の播磨国、そして、南海道(現在の和歌山県と四国)に属していた淡路国の三国である。
備前国(現在の岡山県東南部)と接する播磨国は、瀬戸内気候の温暖な地であり、その景色は万葉人の憧憬の的であったと思われる。
作者は伝未詳。
縄の浦は、現在の相生市の相生港付近。入り江が深く入り込む。
火の気:煙のことで、風に吹かれて真っすぐ立ち上がらないことを歌っているが、「行き過ぎかねて」の表現は、本来煙にふさわしくない。
しかし、・・・・・巻十一・2685番歌に詠まれているように、「行き過ぎかねつ」には、そこを通り過ぎたくない気持ちが溢れている。
優しい風の吹く「縄の浦」の夕景をいつまでも見ていたいのだろう。」と引用した本で述べています。
ここ数日朝に軽い雪かきをしています。
子供の頃、近所のおばさんは着物姿が多かったなと思うのです。
で、おばさんがタオルを背中に入れ、肩と首の間で折りたたんでいるのを子供の頃よく見かけました。
今、冬の間、背中にタオルを入れていて、暖かく、雪かきの後に背中から出すと気持ちがいいです。
さらに、寝る時も入れています。
小樽では暑さ寒さ、積もる雪などの自然に左右される生活ですので、都市化について考えさせられた本↓です。
小樽の家は、気温の影響を受けて、真冬日には寒く、室温は、すべて空調で制御された家とは程遠く、冬は寒さとの格闘です。
人にとって便利な都市化した生活の是非を上の本で考えさせられました。
で、雪が積もったと言って、雪かきする今の生活は健康にいいなと思っています。
では、このへんで。