万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

211.巻三・261、262:柿本朝臣人麻呂、新田部皇子に献る歌一首あわせて短歌

261番歌

訳文

「あまねく天下を支配せられるわが君、高く天上を照らし給う日の御子、新田部皇子がいらっやる御殿に、空から降ってくる雪のように絶え間なく行き通って出仕しよう。いつまでも」

書き出し文

「やすみしし 我が大君 高照らす 日の御子 敷きいます 大殿の上に ひさかたの 天伝ひ来る 雪じもの 行き通ひつつ いや常世まで」

新田部皇子:天武天皇第七皇子。母は、藤原鎌足の娘五百重娘

雪じもの:雪でもないのにあたかも雪が降りしきるかのように絶え間なく、の意で、「行き通ひ」を修飾する。

反歌一首

262番歌

訳文

「矢釣山の木立も見えないほどに粉々と降る雪に出仕の人がにぎやかにはしゃいでいる朝は、ほんとうに楽しいことだ」

書き出し文

「矢釣山 木立も見えず 降りまがふ 雪に騒ける 朝(あした)楽しも」

矢釣山:奈良県明日香村八釣の山。新田部皇子はこの山の近くに御殿があったか。

小樽の雪景色:3月1日撮影

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2017年3月12日撮影

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北大第一農場:2017年3月20日撮影

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引用した本です。

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もう時期に初雪かな、雪かきの季節到来です。

では、この辺で。