117.巻一・23、24:麻続王、伊勢の国の伊良虞の島に流さゆる時に、人の哀傷(かな)しびて作る歌と麻続王、これを聞きて感傷(かな)しびて和ふる歌
23番歌
「打ち麻を 麻続(をみ)の王(おおきみ) 海人(あま)なれや 伊良虞(いらご)の島の 玉藻(たまも)かります」
<歌意>
(麻続の王は海人なのか、いや海人でもないのに伊良虞の島の藻を刈っていらっしゃる。おいたわしいことだ)
24番歌
「うつせみの 命を惜しみ 波に濡れ 伊良虞の島の 玉藻刈り食(は)む」
左注略
<歌意>
(ほんとに私は命惜しさに、波にぬれつつ伊良虞の島の藻を刈って食べている。あさましいことだ)記載はここまでとします。昨日(2017年7月5日)、小樽の庭で撮った都忘れを貼り付けます。