288.巻三・395・396・397:笠郎女の大伴宿禰家持に贈れる歌三首
395番歌
訳文
「託馬野(つくまの)に生えるという紫草で衣を染めるように、まだ着ないうちから、早くも人目についてしまいましたよ」
書き出し文
「託馬野に生(お)ふる紫草衣に染めいまだ着ずして色に出でにけり」
396番歌
訳文
「陸奥の真野の草原は、遠くはあっても面影の中に見えるといいますものを(あなたは面影にすら見えないの意)」
書き出し文
「陸奥の真野の草原(かやはら)遠けども面影にして見ゆといふものを」
397番歌
訳文
「山奥の岩本の菅の、その根も深いように深く約束した心を忘れることができません」
書き出し文
「奥山の岩本菅を根深めて結びしこころを忘れかねつも」
岩本菅を:「を」は、「結びし」に続き契りかわす本旨に転換する。
笠郎女:天平五(733)年頃から家持に恋の歌を贈る。巻三・395~397、巻四・587~610、巻八・1451~1616の二十九首。
引用した本です。
今朝は積雪ゼロでしたが、昨日は20数㎝の積雪で,午前中雪かきに追われました。
20㎝を越える積雪はやはり堪えます。
青空に誘われて、久しぶりに家の周りを撮りました。
では、今日はこの辺で。