万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

274.巻三・375:湯原王、吉野にして作る歌一首

湯原王志貴皇子の子。兄弟に光仁天皇春日王海上女王らがいる。集中十九首の歌がる。

375番歌

訳文

「吉野にある夏実(なつみ)の川の川淀で、鴨が鳴いている。あの山影で」

書き出し文

「吉野なる 夏実の川の 川淀に 鴨そ鳴くなる 山影にして」

宮滝から吉野川沿いに1.3㎞ほど東の遡った地が吉野町菜摘の地であり、その辺りを流れる吉野川を「夏実の川」といった。

上った流の上を湯原王が吉野で作った歌である。菜摘で湾曲迂回した川はしばし淀みを作る。

その山影あたりに鳴く鴨を歌って描写が確かである。

引用した本です。

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参考にした本です(39 夏実の川)。

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今朝は27㎝ほどの積雪で、朝食後に雪かきをしました。

ご近所の方が除雪機で雪かきを手伝ってくれて、助かりました。

鴨ではなく私が、雪かきでできた雪山で泣くところでした。

「吉野なる 夏実の川の 川淀に 鴨そ鳴くなる 山影にして」

「小樽なる 除雪の山の 雪山に 爺そ泣くなる 雪山にして」

「小樽にある除雪のためにできた雪山で、爺が泣いている。あの雪山で」

では、今日はこの辺で。