227.巻三・288:穂積朝臣老が歌一首
穂積朝臣老:養老六(722)年、元正天皇を批判した罪で佐渡に流された。天平十二(740)年に刑を許され、同十六年大蔵大輔、天平勝宝元(749)年没。
288番歌
訳文
「私の命さえ無事であったら、ふたたび見ることもあろう。志賀の大津にうち寄せる白波を」
書き出し文
「我が命し ま幸(さき)くあらば またも見む 志賀の大津に 寄する白波」
右(↑)は、今案ふるに、行幸の年月を審らかにせず。
左注前歌と同じく天皇行幸の際の作とみているが、佐渡に配流される時の作か。類想歌141番歌。
「またも見む 志賀の大津に」:大津まで帰ってくれば、畿内に入ったも同然だと意識されていた。
引用した本です。
参考にした本です。
今朝の室温8℃でした。
少し寒いですが、電気ストーブを使用しませんでした。
明後日から立冬地始凍です。
地面が初めて凍てつくころのようです。
では、この辺で。