50.自然を詠んだ歌(1)雪
落葉松:本来道内に自生しない木
左に大姥百合
以上裏山で
独逸鈴蘭
以上庭で
撮影の日:2012年11月19日
撮影の場所:小樽の裏山と庭
昨日はみぞれの一日でした。
今朝はうっすらと雪が積もった冬景色。
小樽の初積雪です。
初雪は11月15日とのことですが、今日が初雪のような気がします。
集中に詠まれている雪の歌の本は残念ながらありません。
でも、きょうさんの「たのしい万葉集」の自然を詠んだ歌>雪を詠んだ歌をみますと
150首以上も詠まれているとのこと。
その中で下記の山部赤人の歌が好きです。
一度は、読んだことがあると思うのです。
「田子の浦ゆうち出でてみれば 真白にそ不尽の高嶺に 雪は降りける」(巻三・三一八)
また、万葉集最後の歌も雪が詠まれています。
大伴家持の下記の歌です。
「新しき 年の始の 初春の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)」(巻二十・四五一六)
冬の相聞歌として多く詠まれているようです。
たとえば巻十の二三三三の歌です。
また、巻二の一〇三と一〇四も有名な歌です。
そして、現在、美しい日本語として雪の名前は多いですね。
今朝の雪は、「薄雪」、「沫雪・泡雪」、「朝雪」、「寒雪」、「子雪(こゆき)」、「初雪」でしょうか。
まだ、「根雪」ではないですね。
笹の前に大姥百合が凛と立っています。
その高さまで雪が積もり、その下に笹は寝ます。
福寿草も雪の中から頭をだしています。
根雪になると笹と同じように雪の下で春を待ちます。
落葉松の黄葉はまだ残っているので、雪面に落ち葉が降り積もり、青空の下光り輝く景色を裏山で撮ってみたいと思っています。