314.巻三・442:膳部王(かしはでのおほきみ)を悲傷しぶる歌一首
前歌(441番歌)とともに長屋王一家の不条理な死を詠んだ追悼の挽歌です。
膳部王:長屋王の子。母は、草壁皇子の娘、吉備内親王。父に殉じて母、兄弟とともに自尽。膳夫王とも書く。
442番歌
訳文
「世の中はかくも空しいものであることを示そうとて、なるほど、この照る月は満ちたり欠けたりするのだな」
書き出し文
「世間は 空しきものと あらむとぞ この照る月は 満ち欠けしける」
右の一首は、作者いまだ詳(つばひ)らかにあらず。
折から照る月に人生の無常をよそえて、王の死の悲しみを思い諦めようとしている。類想歌1270番歌。
世間は 空しきもの:「世間虚仮(せけんこけ)」の仏教思想は奈良時代に入って特に盛んに歌われてくる。
引用した本です。
参考にした本です。
夜半からの雨が降ったり止んだり、春が近いですね。
雨のやむのを待っています。
屋根からの落雪を処理しようと。
この時期、雪より雨は作業に支障をきたします。
天気予報では午前九時ころに雨が止むようなので、ブログを先に更新していました。
では、今日はこの辺で。