万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

74.歌人(1):雄略天皇(いうりゃく天皇)

10月24日に札幌へ。札幌は曇りで風が強かったです。

でもナナカマドの紅葉と赤い実がきれいでした。

次の日の25日に帰ってきました。

裏山や向かいの山は黄葉の名所ではないのですが、黄葉が一段ときれいになったなと思われ、秋の深まりを感じました。

で、2013年10月26日に撮りました。

晴れているともう少しきれいに撮れたのではないかと思っています。

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御存じのように万葉集雄略天皇のお歌で始まります。

このブログでは雄略天皇のお歌について記載したことがないのですが、歌人というカテゴリーを新たに作り、その最初を雄略天皇としました。

二首お詠みになっているようです。

巻1・1

「籠(こ)もよ み籠持ち 堀串(ふくし)もよ み堀串(ぶくし)持ち この岳(をか)に 菜摘ます児 家聞かな 名告(の)らさね そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居(お)れ しきなべて われこそ座(ま)せ 告らめ 家をも名をも」

「籠毛與 美籠母乳 布久思毛與 美夫君志持 此岳尓 菜採須兒 家吉閑名 告紗根 虚見津 山跡乃國者 押奈戸手 吾許曽居 師吉名倍手 吾己曽座 我許背齒 告目 家呼毛名雄母」

(籠(かご)よ、美しい籠を持ち、箆(へら)よ、美しい箆を手に、この岡に菜を摘む娘よ。あなたはどこの家の娘か。名は何という。そらみつ大和の国は、すべてわたしが支配しているのだ。わたしこそあかそう。家からも、わが名も。中西進氏訳)

巻9・1664

「夕(ゆふ)されば小倉(をぐら)の山に臥(ふ)す鹿の今夜(こよい)は鳴かず寝(い)ねにけらしも」

(夕方になると小倉の山にやどる鹿は、今夜は鳴かない。寝入ったらしいよ。中西進氏訳)

雄略天皇については、今回札幌で購入した下記の本が詳しいようです。

ただ、下記の本は数年前に購入。

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この本を今回購入。

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ただ、継体天皇のお歌が万葉集に詠まれているかどうか数少ない手持ちの本を調べたのですがわからなかったのです。

万葉集歌人万葉集の人名解説にも載っていないのです。

大谷氏の二冊の本を読んで、継体天皇雄略天皇の政策を引き継いだものといえるようです。

今回購入した本は、考古学と文献史学の協同成果ですね。

雄略天皇継体天皇は、漠然と名前と出身だけ知っていたのですが、古代史での謎の一つが晴れたような気がします。

また、本の帯封も楽しいですね。

帯封を取ったのとそうでないのとを比べてみて。

裏山の山道は落ち葉が積もり始めましたが、木々の葉が舞い散り、山道もすこし明るくなりました。

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もうじき雪が降るかな。

雪虫を見て十日後に雪が降ると子供のころに聞いたような気がするのですが、雪虫を見て十日後が10月30日です。

降るかな。

今朝は夜半からの雨。