万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

5.HOME 愛しの座敷わらしを観て

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鑑賞の日:2012年5月16日

昨日、鑑賞しました。

東北の自然の中で家族の絆の再生を座敷わらしとともに描いた映画でした。

ほのぼのと時に優しくユーモラスに描いていました。

また、認知症や唱歌「シャボン玉」(作詞野口雨情作曲中山晋平)などをとおして描いたいい映画でした。

「家族」でいられる時間は意外と短いは、無料パンフにある文です。

さらに、今年送付されてきた介護保険被保険者証や介護保険のことなどなどをも思い浮かべました。

もう少し早くに観に行く予定が、昨日になりました。

映画館の無料パンフレットと「いい映画だけの有料パンフレット」を集めるのが、趣味なのです。

特に無料はもうかなり集まりました。

集めて観に行ってない映画のほうが多いですね。

そして、シャボン玉から犬養 孝氏の「わたしの萬葉百首」を思い出しました。

明日香の犬養万葉記念館で2008年2月28日に購入したかるたです。

「万葉風土学を提唱した故犬養孝氏の業績を紹介した記念館です。直筆の万葉歌や原稿が展示されていて、館内では先生の万葉かるたを詠むのを聞きながら写真や展示を見学していました。ここで万葉かるたと先生のかるたを詠むCDを購入。このWEBLOGもCDを聞きながら書いています。記念館は万葉集に関する図書もそろっていて、記念館でもあり研究機関でもあるように思えました。記念館を後にして奈良県立万葉文化館に向かう。この段階では文化館に大きな期待を持っていなかったので、見学時間はさほで多くとる予定でなかったのです。」風景の日記より

その中の安騎野の冬で四八番歌も歌われています。

その解説に「かぎろひ」は、朝の第一の光という考えですと記載しています。

これにいろいろな説があることも紹介しています。

かげろう、水蒸気、野火などです。

でも、第一の光でしょうと記載しています。

そして、歌は音楽、命です。うたってみようとも。

さらに、忘れられてしまった心を発見しに千三百年前のすばらしい心を、生き生きと甦らせていこうとも述べています。

心の世界を取り戻す映画でもあると「わたしの萬葉百首」を思い出したのです。

無理やり万葉集に結びつけたのでないの。

前に万葉集の面白さ(一)を記載したから。

別の私がつついています。 

 

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6.貴賓館旧青山別邸を訪ねて

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馬酔木は北大植物園で2012年5月6日に撮影

 

今日、久しぶりに小樽市祝津の貴賓館を訪ねました。

祝津にあった建物は、四代目青山馨氏によって札幌市にある北海道開拓の村に寄贈され保存されています。

この冬に開拓の村で建物を見学しました。

それで、数年前に何度か訪れている別邸を今日訪れました。

ただ、建物内部は撮影禁止で紹介できません。

でも、石狩挽歌の歌碑や建物外観を撮りました。

まさに美術豪邸という建物ですね。

石狩挽歌は、なかにし礼作詞、浜 圭介作曲、そして北原ミレイ歌の有名な歌です。

何度も聴いた曲で、多くの有名な歌手も歌っています。

一方、万葉集における挽歌は相聞と並んで代表的な歌の領域です。

人の死を悼む歌のことで、挽は柩を挽くの意だそうです。

挽歌は万葉集を知るには大事な歌の領域です。

その中で大来皇女の下の歌は、挽歌の歌の一番に挙げたい歌です。

「磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君がありと言はなくに」歌番号一六六

大津皇子が刑死したとき、姉の大来皇女が哀咽して詠んだと言われる歌です。

深い悲しみと愛が伝わる秀歌です。

馬酔木の花の見事さを愛であう弟がもうこの世にいないことを歌っています。

可憐な美しい花が、一層皇女の癒しようのない悲しみを歌っているといえるでしょう。

古代の歴史や人の生き方などを知るうえで万葉集は、貴重です。

そして、万葉集は面白いです。

今日、わざわざ挽歌を撮りに出かけたのです。

 

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