万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

257.巻三・338~350の内の338~340:太宰帥大伴卿、酒を讃むる歌十三首

338番歌以下十三首は、338、341、344、347、350が柱となり、その間にある二首ずつが一組となっているようです。

338番歌

訳文

「くよくよしてもはじまらない物思いなどにふけるよりは、そのこと濁り酒の一杯でも飲む方がよさそうだ」

書き出し文

「験(しるし)なき ものを思はずは 一杯(ひとつき)の 濁れる酒を 飲むべくあるらし」讃酒の気持ちを一般的に述べた独立性の強い歌で、以下の十三首の序歌をなす。

339番歌

訳文

「酒を聖人と名付けた昔の大聖人の言葉、その言葉のなんと結構なこと」

書き出し文

「酒の名を 聖と負(おほ)せし いにしえの 大き聖の 言の宣(よろ)しさ」

次歌とともに中国の故事を讃酒ということに結びつけて、前歌の主張を裏付けようとしたもの。

340番歌

訳文

「その昔、竹林の七賢人が欲しがったのも、まさしくこの酒であったらしい」

書き出し文

「いにしへの 七の賢しき 人たちも 欲りせしものは 酒にしあるらし」

儒教的な考え方で前歌の「聖」に対して「賢」を詠んだ。引用した本です。

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今日は三首のみの記載とします。

昨日(2017年12月13日)の天気予報では、小樽の昨晩から今朝六時までの積雪が20~40㎝でしたが、今朝の積雪は、7㎝ほどで、やや重い雪でした。

予報の積雪は、雪の降る地域を色で示し、青が5~10㎝、黄色が10~20㎝、赤が20~40㎝の積雪で、赤はめったにないのです。

昨日の予報は、小樽がその赤色でした。

それで、今朝は五時に起き、外を見ると、予報は外れたなと。

冷え込みも厳しくなく、その分やや重い雪で、朝食前五時過ぎからの雪かきは、いつもより難儀でした。

予報通り赤の積雪でしたら、今日のブログの記載できなかったかもしれません。

では、このへんで。