万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

13.かには(桜皮)咲く

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撮影の日:平成二十四年五月二十八日

撮影の地:小樽市の裏山で

万葉植物名「かには」の現代名は「うわみずざくら(上溝桜)」です。

ホームペイジに「北海道に咲く万葉集の花」という部屋を作り、咲く花の一覧表を部屋に飾っています。

今日までうかつにも上溝桜が、万葉集に詠まれているとは気が付かなかったのです。

手持ちの万葉集の花の本では、吉野江美子氏の文・中村明巳氏の写真の「万葉花のしおり」にのみ上溝桜が、桜皮(かには)として集中一首詠まれていると記載していました。

上溝桜は、詠まれていないと思い込んでいましたので今日まで気が付かなかったのです。

山部赤人が詠んでいます(巻六・〇九四二)。

「あぢさはふ 妹が目離(か)れて しきたへの

 枕もまかず 桜皮(かには)巻き 作れる舟に(以下略)・・・」

「かには」は、桜の木の樹皮とする説と白樺の樹皮とする説があるようです。

ここでは吉野氏にしたがって上溝桜としました。

早速、「北海道に咲く万葉集の花」の一覧表を加筆訂正して、部屋に飾り直しました。

花はこちらで見ていただき、よろしかったら「北海道に咲く万葉集の花」の部屋も訪れてみてください。

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