万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

2018-03-30から1日間の記事一覧

337.巻四・509・510:丹比真人笠麻呂、筑紫の国に下る時に作る歌一首あわせて短歌

509番歌 訳文 「女官の櫛箱に載っている鏡を見つというのではないが、御津の浜辺で着物の紐も解かずに妻恋しく思っていると、明け方の霧に包まれた薄暗がりの中で鳴く鶴のように、暗い気持で泣けてくるばかりだ。 せめてこの恋心の千分の一でも晴れようかと…