万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

2017-10-04から1日間の記事一覧

193.巻二・203:但馬皇女の薨ぜし後に、穂積皇子、冬の日に雪の降るに御墓を遥望(えうぼう)し悲傷流悌してつくらす歌一首

203番歌 訳文 「降る雪よ、たんとは降ってくれるな。吉隠の猪養(いかい)の岡が寒いであろうから」 書き出し文 「降る雪は あはにな降りそ 吉隠の 猪養の岡の 寒くあらまくに」 皇女の死は和銅元(708)年6月25日だから、その年の冬か翌年の冬であろう。 皇…