547.巻六・1013・1014・1015:九年丁丑の春正月に、橘少卿と諸の大夫等との、弾正尹門部の家に集ひて宴せる歌二首と榎井王の後に追ひて和へたる歌一首 志貴皇子の子なり
1013番歌
訳文
「前もってあなたがおいでだと知っていたなら、門にも家の中にも美しい玉を敷きましたものを」
読み下し文
「あらかじめ君来
まさむと知らませば門に屋戸にも珠敷かましを」
1014番歌
訳文
「一昨日も昨日も見ているのに、その上に明日までも見たいあなたよ」
読み下し文
「前日も昨日も今日も見つれども明日さへ見まく欲しき君かも」
1015番歌
訳文
「玉を敷いて待つ夜よりは、仰々しくなく、客がやって来るこの夜こそ楽しく思われる」
読み下し文
「珠敷きて待たましよりはたけそかに来る今夜し楽しく思ほゆ」
1013番歌をうけている。
引用した本です。
2018年4月19日に小樽の裏山で撮ったものです。
庭で咲くフクジュソウ
三月中旬過ぎから福寿草おこしの準備に入ります。
では、今日はこの辺で。