541.巻六・1005・1006:八年丙子(へいし)の夏六月、吉野の離宮(とつみや)に幸しし時に、山部宿禰赤人の、詔に応へて作れる歌一首あわせて短歌
八年丙子:天平八(736)年。
六月:6月27日行幸、7月13日還御。
1005番歌
訳文
「八方を知らすわが大君が支配なさる吉野の宮は、山が高いので雲がたなびいている。川が早いので浅瀬の音が清らかに響く。神々しく、見れば貴いことだ。もっともなことに、見ればさやかなことだ。この山がなくなるなら、その時に限ってこそ、この川の流れが絶えるなら、その時に限ってこそ、百敷の大宮の地も失せる時が来るだろう」
読み下し文
「やすみしし わが大君の 見し給ふ 吉野の宮は 山高み 雲そたな引く 川速み 瀬の音そ清き 神さびて 見れば貴く 宣しなへ 見れば清けし この山の 尽きばのみこそ この川の 絶えばのみこそ ももしきの 大宮所 止む時もあらめ」
反歌一首
1006番歌
訳文
「神代の昔から、大君が吉野の宮に通いつづけ、高々と支配なさるのは山や川がすぐれているからだ」
引用した本です。
今朝の積雪は8㎝ほどでした。
朝食前に雪かき。
一休みして、ブログを更新しています。
今年の大きな出来事は、9月23日から9月29日の京都の旅ですね。
もう一つのブログ「風景夢譚」の337~376番に記載しています。
では、今日はこの辺で。
明日は通院のため「万葉集の日記」はお休みします。