515.巻六・965・966:冬の十二月に、大宰帥大伴卿、京に上る時に、娘子が作る歌二首
冬:天平二(730)年
大伴卿:大伴旅人
965番歌
訳文
「あなた様が並のお方であったら、別れを惜しんであれこれ思いのままに振舞いたいのですが、恐れ多いと思って、振りたい袖も振らないでじっとこらえている私なのです」
書き出し文
「おほならば かもかもせむを 畏みと 振りたき袖を 忍びてあるかも」
去る人が貴人旅人なので、身の程をわきまえて、強い惜別の思いをじっとこらえていることを訴えた歌。
966番歌
訳文
「大和への道ははるばる雲の彼方に隠れるまで続いています。あなたがその向こへ行ってしまわれるのが堪えきれず、とうとう振ってしまった袖を、どうか無礼だとお思い下さいますな」
書き出し文
「大和道は 雲隠りたり しかれども 我が振る袖を なめしと思ふな」
ついに惜別の情堪えがたく、袖を振ってしまったことに対して、許しを乞う
た歌。
引用した本は、以下の本ですが、今後特に断りのない限り、以下の本を引用します。
巻が変わりますとその都度記載します。
今年は今日2018年11月14日の朝までに初雪は降っていません。
雨が今、振っています。
暖かいのですね。
今年の初雪はいつになるだろう。
また、この冬の積雪量はと、気になるところです。
では、今日はこの辺で。