万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

454.巻五・849~852:後に梅の歌に追和する四首

後に梅の歌に追和する四首:梅花の歌に追って和した意。作者は旅人らしい。

849番歌

訳文

「残雪に混じって咲いている梅の花よ、早々と散らないでおくれ。たとえ雪は消えてしまっても」

書き下し文

「残りたる 雪に交じれる 梅の花 早くな散りそ 雪は消(け)ぬとも」

850番歌

訳文

「雪の色を奪うかのように真白に咲いている梅は今が花盛りだ。共に見る人がいればいいのに」

書き下し文

「雪の色を 奪いて咲ける 梅の花 今盛りなり 見む人もがも」

851番歌

訳文

「この庭にいっぱい咲き誇った梅の花は、今にも散りそうだ。共に見る人がいればいいのに」

書き下し文

「我がやどに 盛りに咲ける 梅の花 散るべくなりぬ 見む人もがも」

852番歌

訳文

梅の花が夢の中でこう語った。「私は風雅な花だと自負しています。どうか酒の上に浮かべて下さい」と。<「無駄に私を散らさないでほしい。どうか酒の上に浮かべて下さい」と>」

書き下し文

梅の花 夢に語らく みやびたる 花と我れ思ふ 酒に浮かべこそ」

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では、今日はこの辺で。