431.巻四・769:大伴宿禰家持、紀郎女に報(こた)へ贈る歌一首
大伴宿禰家持の歌を読む時は下の本を参考にしています。
掲載されている京都・奈良周辺地図、越中・能登周辺地図、大宰府周辺地図、大伴氏関係図などです。
769番歌
訳文
「雨の降る鬱陶しい日なのに一人きりで山近くにいると、ほんとに気が晴れず重苦しいものです」
書き下し文
「ひさかたの 雨の降る日を ただひとり 山辺に居れば いぶせくありけり」
久邇の宮仕えの閑暇の所在なさを訴える歌。
このような時に、機智に富む受け答えで家持を慰めるのが紀郎女であった。当時、郎女も久邇にいたか。
引用した本です。
今午前三時四十三分です。
いつもより早く起きて記載しています。
起きてからが一日の始まりで、時が刻まれていきます。
ただ、時とはよくわからない物です。
千年以上前の集中の一首、一首が万葉時代を書き留め、あたかもデジカメの画像のように歌が思え、情景などを想像します。
想像しながら万葉集の歌に感謝と親しみが湧きます。
では、今日はこの辺で。
あ、法隆寺の画像を貼り付けるのを忘れました。
次回も法隆寺の画像を貼り付けます。