381.巻四・624:天皇、酒人女王(さかひとのおほきみ)を思ほす御製歌一首 女王は、穂積皇子の孫女なり
酒人女王:表題の脚注以外の伝未詳
624番歌
訳文
「「道でお逢いした時ほほえまれただけなのに、降る雪の消えるように今にも消え入りそうなのほどお慕いしています」と私に言ってくれるそなたよ」
書き出し文
「道に逢ひて 笑ますがからに 降る雪の 消なば消ぬがに 恋ふといふ我妹(わぎも)」
引用部分を主内容とする酒人女王の宴誦歌の相手を、天皇が自分のことと取りなして歌った歌か。
からに:因果関係がないはずのAを因としてBが起こることをいう形式。
降る雪の:「消」の枕詞。
引用した本です。
今朝は晴れの良い天気で、暖かくなりそうです。
昨日は微小で一日ストーブを焚きました。
では、今日はこの辺で。