368.巻四・579・580:余明軍、大伴宿禰家持に与ふる歌二首 明軍は大納言卿が質人なり
与ふる:身分の低い相手から贈られたことを「与」の字で記すのは編者家持の立場によるか。
質人:官位。職分に応じて朝廷から賜る従者。主人が死ねば一年間服喪して後、解任される習いであった。
579番歌
訳文
「お世話させていただいた時からまだどれほどもたっていないのに、長い年月お逢いしていないような気がするわが君です」
書き出し文
「見まつりて いまだ時だに 変らねば 年月のごと 恋ほゆる君」
旅人の喪が明けて、世話役の地位を離れる時の歌。
580番歌
訳文
「山に生えている長い長い菅の根ではないが、ねんごろにいつまでもお世話したいわが君です」
書き出し文
「あしひきの 山に生ひたる 菅の根の ねもころ見まく 欲しき君かも」
引用した本です。
今朝は雨で、肌寒い感じはしなく、室温も15℃です。
今日一日雨とか。
庭の花々には、穀雨かな。
庭に蒔いたホウレン草やカブなどにも。
では、今日はこの辺で。