361.巻四・565:賀茂女王が歌一首
565番歌
訳文
「筑紫船は大伴の御津(みつ)に泊(は)てますが、私はあなたを「見つ」とは言いますまい。あかあかと照る月の夜に、じかにお逢いできたとしても」
書き出し文
「大伴の 見つとは言はじ あかねさし 照れる月夜に 直に逢へりとも」
556番歌の「筑紫船」を意識した歌で、「大伴の御津」に大伴三依に逢う意をにおわせている。この歌にも遊びの気分が濃い。
大伴の:「大伴」は大阪湾東部一帯の地名。官船の出入りする難波の御津もその範囲内であった。そのことを念頭にしながら「見つ」の枕詞としている。
あかねさし:茜染のように空が月に明るく照らされるさまを言う。あかねは20番歌参照のこと。
月を詠んだ歌は集中200首近いです。これまで8、15、48、79、135、161、167、169、200、207、211、214、220、244、289、290、302、317、388、393、442、495番歌で詠まれています。
565番歌に続いて571番歌で詠まれています。
引用した本です。
今朝も肌寒い朝でした。
でも、裏山の野鳥のさえずりで目を覚ましました。
さえずりで野鳥名が分かると楽しいのでしょう。
何かすがすがしい目覚めでした。
シジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、ハシブトガラ、コガラ、ゴジュウガラが、裏山の常連の鳥です。
今、カワラヒワ、アトリ、イカル、シメなども顔を見せています。
では、今日はこの辺で。