万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

353.巻四・549~551:五年戊辰に、大宰少弐石川足人朝臣が遷任するに、筑前の国蘆城の駅家に餞する歌参首

餞する:送別の宴

49番歌

訳文

「天地も神も加護を賜って道中の安全を助けて下さい。はるばる都まで旅するこの方が家に帰りつくまで」

書き出し文

「天地の 神も助けよ 草枕 旅行く君が 家にいたるまで」

旅の安全を祈る歌を贈るのが送別の儀礼であった。

550番歌

訳文

「頼りにしきっていたあなたが行ってしまわれたら、私は心細くてきっと恋しがることだろう。今度顔を合わせる時までは」

書き出し文

「大船の 思ひ頼みし 君がいなば 割れは恋ひむな 直に逢ふまでに」

551番歌

訳文

「これから向かわれる大和への船路にある島の浦べに寄せる波のように、ひきもきらないことだろう。私のあなたを恋しがる気持は」

書き出し文

「大和道の 島の浦みに 寄する波 間もなけむ 我が恋ひまくは」

右の三首は、作者いまだ詳らかにあらず。

引用した本です。

f:id:sikihuukei:20180409083605j:plain

今日も晴天の朝を迎えました。

予想最高気温15℃とか。

裏山の日当たりの悪い斜面は、根開けが多く見られるようになりました。

昨日4月17日撮影の根開けの画像を貼り付けます。

f:id:sikihuukei:20180418081659j:plain

f:id:sikihuukei:20180418081741j:plain

f:id:sikihuukei:20180418081946j:plain

晩冬から初春に、太陽が樹を温め、幹の周りの雪が解け、さらに、季節が進むと木の根元の雪がとけて、地面が見えてくるのを「根開け」と言います。

手持ちの季語秀句用字用例辞典には掲載されていないので、季語ではないらしいのですが、春の季語としたいです。

小樽に移り住んでから、身近に観察される「根開け」に長い冬の終わりと春到来を感じます。

樹だけでなく、竹の棒やブロックさらに石などを太陽が温め周りの雪解けを加速しています。

雪割り作業では、ブロック、石、地面などを少しでも出すようにして、雪解けを促進しています。

石垣イチゴ方式の消雪法です。

裏山では、木々が雪解けを自ら促進していて、木々がないと雪解けは進まないでしょう。

根開けで地面があらわれ、その地面が広がり、隣の根開けの地面とつながり、裏山の雪解けは進んでいきます。

日当たりのよい斜面

f:id:sikihuukei:20180418083910j:plain

f:id:sikihuukei:20180418084147j:plain

「根開け」について下の本でも記載しています。

その中で「根開け」を季語として、以下の句を詠んでいます。

「陽を溜めし土くろぐろと根開けかな」

f:id:sikihuukei:20180418083039j:plain

 

f:id:sikihuukei:20180416083434j:plain

では、今日はこの辺で。