339.巻四・512:草嬢(くさのをとめ)が歌一首
草嬢:未詳、田舎娘の漢語風表現か
512番歌
訳文
「穂の垂れた秋の田の、隣り合った稲刈り場で、ついこんなに二人が近寄ってしまったら、それさえ噂の種に取り上げて、人は私のことをとやかく言いふらすでしょうか」
書き出し文
「秋の田の 穂田(ほだ)の刈りばか か寄りあはば そこもか人の 我を言成(ことな)さむ」
もと稲刈り歌で、それが宴席などで歌われたものか。
刈りばか:稲刈りの分担範囲。
か寄り:「か」は指示副詞。このように。
そこもか:「そこ」はその点。「か」は疑問を表す。
稲刈り機のない時代は、多くの方が稲刈り作業に参加したのですね。
余市町に住んでいたころに真っ赤に実った林檎を撮りに行き、田んぼの稲刈り風景に出会いました。
稲刈り機一台が広い田んぼを寂しく(そうに見えたのです)往復していました。
たしかに効率よく稲刈りができるようになったのでしょうが、何か人のいな機械的な風景は寂しく感じられました。
便利になることはすべて良いことばかりでないのでしょう。
恋が芽生えないことには。
引用した本です。
ここ数日の暖かさで庭の雪も消えるように少なくなっています。
それでもやはり雪割り作業で、汗を流しています。
昨日は福寿草の花を撮り忘れてしまいました。
勝手に「福寿草起こし」と名付けている福寿草の上の雪の除去作業はもう十数回になり、起こした直後の花の写真は多数撮っています。
で、パラポラアンテナを伸ばしたような花弁になった花が、きれいだなと思うので、数日後に撮ろうと居間から単眼鏡でながめながら思ったのです。
(忘れたのでは)
(撮るのを忘れなければよいのですが)
花は昼頃から閉じ始めます。
今日一日曇りとか、明日以降に撮ろう。
では、今日はこの辺で。
玄関横で、2018年3月31日撮影。