331.巻四・500:碁檀越(ごのだにをち)、伊勢の国に行く時に、留まれる妻(め)の作る歌一首
碁檀越:碁は氏の名。檀越は寺の施主の意で、称号か。
500番歌
訳文
「伊勢の浜の萩を折り伏せてあの人は旅寝をしておられることであろうか。あの波風荒い浜辺で」
書き出し文
「神風の 伊勢の浜萩 折り伏せて 旅寝やすらむ 荒き浜辺に」
神風:伊勢の枕詞
旅の宿では、屋根や壁や敷物として応急にすすきや萩を刈って用いる。そのことが、一層旅心をかきたてた。
このブログで萩について記載しています。↓
訪ねてみてください。
万葉集に出て来る植物の中では一番多く詠まれていて、142首です。
その中でかなりの歌が巻八と巻十に集中しています。
集中最初の萩の歌を詠んだのが120番歌で、次いで231番歌、233番歌、455番歌、500番歌そして970番歌と続いてゆきます。
志貴皇子ゆかりの高円の地に、萩の寺として名高い白毫寺がありますが、登る参道から萩が出迎え、秋の形容にぴったりの感があるようです。
好きな歌の231番歌を訪ねてみてください。
引用した本です。
今朝も春らしい穏やかな朝を迎えました。
昨日は午前と午後に家の前の氷割作業に精を出しました。
今日の作業で終わりそうです。
つるはしを打ち下ろすと軽い音がする場所は、氷が容易に割れます。
金属的な音の場所は割れずらいです。
昨日読み終えた本です。
では、今日はこの辺で。