313.巻三・441:神亀六年、己巳(つちのとみ)に、左大臣長屋王、死を賜はりし後に、倉橋部女王が作る歌一首
倉橋部女王:伝未詳、長屋王の妻か娘ではなかろうかと言われているが、確かではないとのこと。
441番歌
訳文
「あらがうことのできない天皇の仰せをうけたまわって、殯宮(あらきのみや)になどまだお祭り申す時ではないのに、雲のかなたにお隠れになっておられる」
書き出し文
「大君の 命畏み 大殯の 時にはあらねど 雲隠ります」
異常な王の死を、あたかも天皇の死のごとく尊敬をもって叙する中に、ひそかな悲憤をこめている。
引用した本です。
長屋王の変と集中の歌については、下の本が詳しいです。
長屋王が詠んだ歌は、巻三・300番歌、301番歌です。
長屋王の邸では七夕の宴も催され、山上憶良の歌(巻八・1519番歌)が詠まれています。
次歌(442番歌)とともに長屋王一家の不条理な死を詠んだ追悼の挽歌です。
昨日は湿った重たい雪かきを午前と午後の二回しました。で、ブログの更新は今日になりました。
今朝は、2㎝ほどの積雪で、朝食前に雪かきでした。
では、今日はこの辺で。