296.巻三・409:大伴宿禰駿河が歌一首
409番歌
訳文
「一日のうちに千度も、千重の波の重なるように思っているのに、どうしてその玉を手に巻きがたいのだろう」
「一日のうちにも幾重にも打ち寄せる波のように繰り返し繰り返し手に入れたいと思っているのに、なぜあの玉を手に巻くことができないのだろうか」
書き出し文
「一日(ひとひ)には 千重波しきに 思へども なぞその玉の 手に巻きかたき」
意中の女をなかなか手中にしがたいことを寓した歌。
その玉:坂上二嬢をさすか。
引用した本です。
今朝も積雪ゼロ、でも寒さ厳しい朝でした。
積雪ゼロの朝が続きます。
では、今日はこの辺で。