292.巻三・403:大伴宿禰家持、同じき坂上家の大嬢に贈る歌一首
同じき:大伴の意
坂上家の大嬢:大伴家持の妻。宿奈麻呂と坂上郎女との長女で、家持の従妹にあたる。
403番歌
訳文
「毎日毎朝見たいと思う、その玉を、どうすれば手から失わないようにできるだろう」
「毎日、始終見ていたいと思うその玉を、いったいどうしたら、いつも手から逃げ出さぬように持っていられるであろうか」
書き出し文
「朝に日に 見まく欲りする その玉を いかにせばかも 手ゆ離(か)れずあらむ」
大嬢を玉に譬えて常に一緒にいたい気持を述べた歌。
離(か)れず:離れないで、の意。
朝に日に:しょっちゅう。毎朝毎日の意。377番歌参照。
引用した本です。
明日から立春でも、小樽の寒さは一年で一番厳しいころ。
今朝の積雪はゼロ、庭の積雪深は1mを越えています。
小樽の今朝の新聞紙上の積雪深は102㎝です。
日の出が早くなり、日の入りが遅くなったなと感じるのですが、春風、春の光など春は感じられません。
では、今日はこの辺で。