275.巻三・376・377:湯原王が宴席の歌二首
376番歌
訳文
「とんぼの羽根のような薄ものの袖を飄して舞うこの子、私はこの子ことを心の奥深く思っているのですが、よく見てください、わが君よ」
書き出し文
「あきづ羽の 袖振る妹を 玉櫛笥(たまくしげ) 奥に思ふを 見たなへ 我が君」
美女の舞を座興のそえて、軽妙に主賓に呼びかけた挨拶歌。
玉櫛笥:大切な化粧箱、93番歌参照。
377番歌
訳文
「青い山の峯にかかる白い雲のように、朝夕お逢いしているけれど、いつも初めてお目にかかるようにさわやかなわが君です」
書き出し文
「青山の 嶺の白雲 朝に日に 常に見れども めづらし我が君」
前歌から転じて、主賓その人をほめた歌。
引用した本です。
今朝は久しぶりに積雪ゼロでしたが、屋根からの落雪を処理しました。
暖かくなるようで、屋根の残りの雪も落ちるのではないかと思います。
午後にまた排雪作業かな。
では、今日はこの辺で。