264.巻三・355:生石(おひしの)村主真人が歌一首
生石:大石とも書く。
355番歌
訳文
「大国主命と少彦名命が住んでいらしたという志都(しつ)の岩屋は、幾代を経たことだろうか」
書き出し文
「大汝(おほなむぢ) 少彦名(すくなびこな)の いましけむ 志都の岩屋は 幾代経ぬらむ」
志都の岩屋:島根県太田市静岡町魚津にある海食洞・静之窟と言われている。
大汝(大国主命)と少彦名の二神は国造りの神として出雲神話の中心的神格であり、石見の神秘的な岩窟にその居所を想定したのであろう。
引用した本です。
酉年も今日を含めて、あと九日です。
一年は早いですね。
下の干支鈴は今年北海道神宮で購入しました。
今年の万葉集の日記の記載を、264で最後としたく思います。
次年度の記載は1月5日を予定しています。
当ブログを訪れた方々のご健康とご多幸を心より祈念いたします。
来年もよろしくお願いいたします。