万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

246.巻三・317・318:山部宿禰赤人、富士の山を望む歌一首あわせて短歌

317番歌

訳文

「天地が別れた時から、神々しくて高い貴い、駿河にある富士の高嶺を、大空はるかに振り仰いで見ると、空を渡る太陽の姿も隠れ、照る月の光も見えず、白雲も行きかね、時となく常に雪は降っている。語り継ぎ言い継いで行こう、この富士の高嶺は」

書き出し文

「天地の 分かれし時ゆ 神さびて 高く貴き駿河なる 富士の高嶺を 天の原 振り放けみれば 渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じくそ 雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は」

反歌(318番歌)

訳文

「田子の浦を通って、うち出て見ると、真っ白に富士の高嶺に雪が降り積もっている」

書き出し文

「田子の浦ゆ うち出て見れば ま白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」

山部赤人の「富士の山を望む歌」の反歌は、日本の象徴たる富士の山を詠じた叙景歌として、日本人にとって最も有名な一首ですね。

山部赤人の名歌として、この一首に親しんできましたね。

そして、長歌反歌を一緒に理解することが大事のようです。

反歌の方のみをそらんじていました。

引用した本に詳しく歌の解説がありますが、省略します。

本には朝焼けに染まる「赤富士」と赤人が詠んだであろう田子の浦の地で撮影の写真が掲載されています。

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今朝は暖かく感じました。

5㎝ほどの積雪で、軽い雪かきでした。

パソコンの部屋は3℃と氷点下ではなく、冷え込んだという感じではありませんでした。

では、このへんで。