万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

241.巻三・311:鞍作村主益人、豊前(とよのみちのくち)の国より京に上る時に作る歌一首

豊前(とよのみちのくち)の国:福岡県東部と大分県北部

311番歌

訳文

「こうして見なれた豊国の鏡山、この山を久しく見ないようになったら、きっと恋しく思うことだろう」

書き出し文

「梓弓 引き豊国の 鏡山 見ず久ならば 恋しけむかも」

住み慣れた任地を離れるに際して詠んだ歌。

梓弓引き:梓弓を引き響(とよ)もす、の意で「豊国」をおこす。

鏡山:福岡県田川郡香春(かわら)町の鏡山。

見ず久ならば:見は、鏡山の縁語。

引用した本

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参考にした本

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では、このへんで。