226.巻三・287:志賀に幸す時に、石上卿(いそのかみのまへつきみ)が作る歌一首名は欠けたり
志賀:霊亀三(717)年九月、元正天皇の美濃行幸の時か。このときは往復とも近江を経由している。
石上卿:誰を指すのか不詳。卿は三位以上の称。
287番歌
訳文
「ここからだと私の家はどの方角にあたるだろう。白雲のたなびく山を越えて、はるばるとやって来たものだ」
書き出し文
「ここにして 家やもいづち 白雲の たなびく山を 越えて来にけり」
ここにして:ここにおいて、の意。
家:家郷
いづち:どちら
白雲の・・・:望郷歌の常套的表現。
引用した本です。
今朝は小雨。
今日の最高気温は早朝で、夜にかけて気温が下がり、夜半頃に最低気温になるとの予報。
今朝の室温は14℃とこの時期として比較的暖かいです。
では、この辺で。