万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

223.巻三・283:高市連黒人が歌一首

283番歌

訳文

「住吉の得名津(えなつ)に立って見わたすと、海原のかなたの武庫の港から今しも威勢よく漕ぎ出す船人が見える」

書き下し文

「住江の 得名津に立ちて 見わたせば 武庫の泊りゆ 出づる船人」

山上や海岸に立って遠くを見わたすというのは、国見歌的発想(2、38、52番歌など)

得名津:大阪市住之江町・安立町住吉区墨江あたり

武庫の泊り:武庫川河口の船着き場

引用した本です。

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今日はこの辺で。