万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

90.万葉集に詠まれている花(24)なでしこ

札幌へ出かける前の7月11日には、なでしこは咲いていなかったな。

小樽へ帰ってきて、咲いているのに気が付いたのは数日前です。

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たぶん、7月14日以降と思うのです。昨年、植えた撫子ですが、今年いつ咲くかなと気にかけていたのです。

狭い庭なのに、いつ咲いたかわからないのです。

で、撫子について記載しようと思います。

やっと小樽の庭でも咲き出したのです。

なお、撫子は、万葉集に詠まれている花(11)で記載しています。巻3・464、巻8・1538、巻18・4114の三首を紹介しています。

今回、巻3・408、巻10・1992、巻20・4451の三首を紹介したいと思います。

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巻3・408

「石竹の その花にもが 朝な朝な 手に取り持ちて 恋ひぬ日無けむ」 大伴家持

(あなたが石竹の花であってくれたらいいな。そうすれば毎朝、手にとって可愛がらない日はないだろうに)

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巻10・1972

「野辺みれば 撫子が花咲きにけり 我が待つ秋は 近づくらしも」 作者不明

(野辺に出てみると、なでしこの花が咲いています。私が待っている秋は、近づいてきたようだ)

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巻20・4451

「愛(うるは)しみ 我が思ふ君は なでしこが 花になそへて 見れど飽かぬかも」大伴家持

(ご立派と思うわが君は、美しいなでしこの花に見立てて、いくら見ても見飽きることがありません)

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ナデシコの名は、撫でてみたくなるような愛らしさが感じられることから付いたといわれているようです。

歌から万葉人の気持ちがよく伝わります。

万葉以前の人たちも撫子を見て同じような気持ちをいだいたのだろうか。それとも、薬草の一つとしてのみ見たのだろうか。

薬草としても愛らしい花としても見ていたのではないかと勝手に想像しています。

今日、下記の本を読み終わったところです。

何か小学校、中学校そして高校で学んだ縄文時代のことを、再考しないといけないなと思いながら読んでいました。

さらに、万葉集縄文時代のことと結びつけて、読まなければとも思いました。 

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庭ではやっと額紫陽花が、咲き始めました。

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