万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

68.万葉集に詠まれていない花(11)独活(うど)

酢味噌和えなどで子供のころから食べてきた身近な食材ですね。

手持ちの数少ない(二冊)北海道の山菜の本に、「・・・ウドは日本が原産地で、18世紀ごろから京都で栽培され始めました。今ではアメリカでも栽培し、UDOと呼び、食べられています。」と記載されています。

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今年初めて裏山に生育していることを知り、もう一つのブログ「風景の日記」の2013年8月14日と9月5日(実ほど頭を垂れる山の独活)に花と実について記載しています。

駄句もあります。

(盗作に近いのでは)

裏山で咲く(2013年8月1日)

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裏山で咲く(2013年8月14日)

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道内では5月中旬~6月上旬に、若芽と茎を食用としているようです。

若芽も食べられるようなのですが、茎しか食べたことがなく、それもスーパ-で販売されたものです。

裏山の独活を見て、万葉集に詠まれているかどうかが最大の関心事でした。

私のHP「BIVALVES」に北海道に咲く万葉集の花の一覧表を作ってあります。

ところが表にないのです。

手持ちの万葉集に詠まれている花などの本を片っ端から調べたのですが、やはり詠まれていないようです。

本が少ないので、すぐ調べ終えたのですが、デジカメで撮って、歌とともにHPに久々に紹介できると思ったのです。

また、永山氏の本では、「女王卑弥呼は何をたべていたか」の中に、「・・・ウドがダイコン、ネギ、ウリなどの野菜、フキ、セリ、ウドなどの薬効もある山菜、・・・」と紹介されているので、万葉時代より前の時代より食されてきたと思うのです。

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ただ、廣野氏の本には記載がないのです。

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日本原産なので、古く縄文びとにも食されていたと確信するのですが、万葉集に詠まれていないのです。

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夏に小さな花をたくさん咲かせ、初秋の今(2013年9月5日)黒紫の小さな実となっています。

そして、庭の撫子の花にもたれかかる様になってます。

それで駄句「実ほど 頭を垂れる 山の独活」を詠んだのです。

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万葉集に詠まれていなのはどうしてなのかな。

選者、独活が嫌いか苦手だったのかな。

最近では栽培が盛んなためかデパートや八百屋さんそしてスーパーなどでも手軽に買うことができる身近な野菜・山菜なのですが。

「ウドの大木」と言われていますが、実際には大変有用な植物です。

アイヌの人は、ウドが薬草であることを知っていたようです。

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