万葉集の日記

楽しく学んだことの忘備録

35.詠まれている花(二)さはあららぎ(沢蘭)

f:id:sikihuukei:20120718093118j:plain

f:id:sikihuukei:20120718092913j:plain

f:id:sikihuukei:20120718093033j:plain

f:id:sikihuukei:20120718093251j:plain

f:id:sikihuukei:20120718093325j:plain

撮影の日:平成二十四年七月十七と十八日

撮影の地:小樽の裏山

まえに病葉のところで万葉集の歌は紹介しましたので、歌は省略します。

孝謙天皇のお歌です(巻十九・四二六八)。

平成二十四(2012)年七月一日

昨日今日と気になる花があり、すくない花の蔵書からヨツバヒヨドリと同定し、その花を昨日、今日と撮りました。

「同定自信あるの? 葉の形だけで大丈夫。本に相違点はそれだけ。文献調べなきゃ。DNA鑑定しないと。」

「難しいこと言うね。たぶんキク科ヒヨドリバナ属と思うよ。自信ないけど。」

大姥百合の開花状況を見に行って、出会ったのです。

四葉鵯、ヒヨドリが鳴くころに咲くからという説もあるとのこと。

万葉集に詠まれている「さはあららぎ」は、サワヒヨドリヒヨドリバナ、ヤナギランなどの説があるようです。

池や沢に生えていることから、万葉人はフジバカマと見分けて区別していたようです。

フジバカマがよく似た花ですが、区別していたようです。

****************************

以下を訂正いたします。2013年7月14日訂正

****************************

でも、身近に咲くヒヨドリバナの仲間を万葉人は、「さはあららぎ」と総称して詠んだのではと考えます。

そして、ヨツバヒヨドリの近似種がヒヨドリバナだそうです。

で、北海道に咲く万葉集の花として四葉鵯 を比定したい。

****************************

 以下に訂正

****************************

区別していたようなので、「さわあららぎ(沢蘭)」は、北海道にも自生しているサワヒヨドリ(沢鵯:ヒヨドリバナ属)と確信します。

そして、少ない蔵書もすべてサワヒヨドリとして記述しているのです。

ただ、ヒヨドリバナフジバカマ属)やヤナギランなどの説もあることから、身近に咲くヨツバヒヨドリ四葉鵯:フジバカマ属)も北海道に咲く万葉集の花としたいと思います。

科は同じなのですが、属が違うこと、そしてなにより、万葉人はヒヨドリバナに似た花でも総称で呼ばず、「さはあららぎ(サワヒヨドリ)」と区別していたようなのですが。

身近にサワヒヨドリが咲いていないので、属が違うのですがヨツバヒヨドリも北海道に咲く万葉集の花「さわあららぎ」としたい。

にほんブログ村 歴史ブログ 奈良・平安時代へ
にほんブログ村