29.万葉集に詠まれていない花(五)馬鈴薯の花
撮影の日:平成二十四年七月八日(最初の画像)
後は平成十四年七月五日に撮影
撮影の地:家の庭と美瑛の丘(後の画像)
ご存知のようにジャガイモ、じゃがいも、馬鈴薯と呼ばれています。
子供の頃は馬鈴薯が多かったような気がします。
渡来は江戸時代のようなのですが、栽培用の優良品種は明治初期のようです。
もちろん、北海道に本格的に入ってきたのは明治でしょう。
では、万葉時代には食事として芋は食べなかったのだろうか。
芋は、日本へは稲作が始まった縄文時代後期より古くに渡来したとされています。
今のサトイモ(里芋)です。多くの品種があるようです。
いつ頃なのだろうか。
今朝、小樽では比較的遅く咲いた馬鈴薯の花を撮りながらそんなことを思っていました。
万葉集に一首詠まれているようです。宇毛(うも)として。
長意吉麻呂(ながのおきまろ)の歌です(巻十六・三八二六)。
「蓮葉(はちすば)はかくこそもの意吉麻呂が
家なるものは芋(うも)の葉にあらし」
(蓮葉とはこんなものだろう。私、吉意麻呂の家にあるのは芋の葉であるらしい。)
宴席で、食物を盛る見事な蓮葉みて、我が家の妻は「芋」とおどけたのでしょうか(吉野恵美子氏:万葉はなのしおりより)。
ジャガイモの花は、富良野・美瑛での畑で見たのが思い出です。
風景も花もきれいだなと思いました、歳のせいではありません。
もう一つ「ジャガタラお春」のことを思い出していました。
もう三十数年前に長崎県へ二か月半ばかり研修に出かけた時の思い出です。
北海道に次いでジャガイモの生産が多いこと、そして「ジャガタラお春」のこと
、同名の焼酎があること(福田酒造)、お春の碑を訪ねたことなどなどです。
九州ではお酒と言ったら焼酎、お酒は清酒というのだと研修先の先生に教わったこと。
お酒以外は?・・・・
九州は焼酎がおいしく、品数が多いことに驚きましたね。
小樽にも北一地酒造、北の誉酒造、田中酒造とおいしいお酒があります。
澤の露本舗は飴屋さんかな、酒屋さんでないですね。訂正
北海道にもジャガイモの焼酎があり、まだ健康な頃、味の忘れていない頃、どちらもおいしいと思いましたよ。
飲めた頃が懐かしい。
ジャガタラお春は、由利あけみさんの歌「長崎物語」でご存知の方も多いのではないでしょうか。
森昌子さんなど多くの方が歌われているようです。
ひさしぶりにyoutubeで聞きました。
ところで、うえの万葉歌は歌いました。