3.大立壺菫の花と万葉集
撮影日:20012(平成24)年5月12日撮影
場 所:庭の隅
菫は、万葉集には四首詠まれているとのことです。
万葉集のことを集中と表現するようです。
「集中に四首詠まれている」と表現するようです。
で、「すみれ」が二首、「つぼすみれ」が二首の四首です。
すみれは二首とも菫摘みの情景を、つぼすみれは二首とも女性が花の咲く光景を読んでいます。
すみれは食用になり、つぼすみれは食用に向かないので道理に合っているそうです。
「すみれ」を女性とするのは飛躍した解釈といえるでしょう。
万葉集を趣味で楽しんでいるので、間違っていたらすみません。
万葉学者ではないので。
手持ちの本を数冊読んでの受け売りです。
で、つほすみれ(万葉植物名)は都保須美礼(万葉仮名)と表現して、
つぼでなくつほです。
では、最初の一首は、集中の巻八・一四四四の高田女王の歌です。
「山吹の咲きたる野辺(のへ)のつほすみれ
この春の雨に盛りなりけり」
もう一首は、巻八・一四四九の田村大嬢の歌です。
「芽花(つば)抜く浅芽(あさじ)が原のつほすみれ
今盛りなり我(あ)が恋ふらくは」
すみれの二首は、巻八・一四二四(詠み人山部赤人)と巻十七・三九七三(大伴池主)です。
すみれは男性が、つほすみれは女性が詠んでいます。
日本にはエイザンスミレ、スミレサイシン、ヒゴスミレ、タチツボスミレなど50種ほどが自生しているという。
ここ小樽ではオオタチツボスミレが目につきます。
万葉集に興味がなくても可憐な花を愛でてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。<(_ _)> (*^_^*)
あ、よろしかったら上の二首、声を出して歌ってみてください。